PC・作業環境

ノートPCのメモリは8GBで足りる?2026年に後悔しない選び方

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2026年のノートPC売り場では、8GBのモデルがまた増えています。AI向けの需要でメモリの値段が上がり、メーカーが安いモデルの容量を削っているためです。

結論から書くと、ネット・メール・文書作成だけなら8GBでも動きます。Web会議をしながら資料を作る人や、4〜5年使うつもりの人は16GBを選ぶのが後悔しにくい分かれ目です。WindowsのAI機能をまとめて使える「Copilot+ PC」を狙うなら、16GBは好みではなく条件になります。

この記事では、8GBが増えた理由と、8GBで困る作業・困らない作業を整理します。今のPCで必要な量を測る手順も載せました。価格と仕様は2026-09-30時点で確認した内容です。

2026年に8GBモデルが増えた理由

8GBモデルが増えた一番の理由は、メモリそのものの値上がりです。PCの性能が落ちたのではなく、コストを抑えるために容量を減らしています。

PC Watchの特集(2026年2月)によると、自作PC向けのDDR5メモリは安かった時期の平均約5.3倍に値上がりしました。GAZLOGは、サムスンが2026年4〜6月期の契約価格を前期比で約30%上げたと伝えています。

その結果、2026年6月のComputexの前後で8GBのノートPCが相次ぎました。GAZLOGがまとめた例は次のとおりです。

  • Dell XPS 13(699ドル・8GB構成)
  • Acer Swift Air 14(699ドル・Core 5・8GB・512GB)
  • Microsoft Surface Laptop for Business 13インチ(1,299.99ドル・8GB構成)
  • Apple MacBook Neo(99,800円・8GBのみ)

価格.comマガジンは2026年4月の時点で「最新ノートは16GB以上が主流」と書いていました。8GBモデルは2023〜2024年ごろの旧型がほとんど、という見立てです。わずか2か月でその前提が崩れたことになります。「新型だから16GBのはず」と思い込まず、仕様表のメモリ欄を必ず見る必要があります。

8GBで困らない作業と困る作業

8GBで足りるかどうかは、同時に開くものの量で決まります。1つずつ使うなら8GBでも動き、並べるほど苦しくなります。

8GBで困りにくい作業

iPhone Maniaは2026年3月に、MacBook Neoの米国レビューをまとめています。軽快に動いたとされる作業は次のとおりです。

  • SafariやChromeでのネット閲覧
  • WordやGoogleドキュメントでの文書作成
  • メールと写真の閲覧
  • PDFを読む・簡単な写真の補正

「ボタンを押してすぐ反応してほしい作業」は8GBでも苦になりにくい、というのがレビューの共通点です。

8GBで重くなりやすい作業

同じ記事で注意が必要とされたのは、次のような作業です。

  • 動画の書き出し
  • 写真のまとめ書き出しや重い画像編集
  • 複数のアプリを同時に開く使い方
  • ブラウザのタブを大量に開く使い方

2026年ならではの注意点が「Web会議+資料作成」の組み合わせです。価格.comマガジンも、Web会議とAI機能の普及を16GBを勧める理由に挙げています。TeamsやZoomで画面を共有しつつExcelとPowerPointを行き来する使い方は、8GBの苦手な場面そのものです。

実測では「8GBをほぼ使い切る」

PC Watchは2026年8月に、メモリを8GBに減らしたPCで記事執筆の仕事を試しています。価格チェックと画像編集と執筆という組み合わせで、メモリはほぼ8GBを使い切る状態でした。

同じ作業を16GBで行うと、ネット閲覧中心の日で約13GB、執筆作業の日で約16GBを使っています。つまり、この使い方では8GBの倍近い量が「使えるなら使われる」状態でした。

足りない分は、SSDを仮置き場にして補います。PC Watchの計測では、タブ20個程度の日のSSD書き込みは1日約15GBでした。タブ50〜70個の日は1日20〜40GBに増えています。8GBでも止まらずに動く代わりに、SSDに負担を回していると読める数字です。PC Watchの結論も「用途を絞れば快適だが、長く使うなら大容量が安心」でした。

容量ごとの向き不向き

ここまでの情報を、容量ごとに整理すると次のとおりです。

ノートPC | メモリ容量の選び方

8GB・16GB・24GB以上の向き不向き

同時に開くものの量と使う年数で決まります

ネット・文書だけWeb会議+資料作成Copilot+ PCのAI機能4〜5年使う
8GB MacBook Neo・699ドル級Windows ○ 軽快に動くとの評価 △ タブや同時作業で重くなりやすい × 対象外(16GBが条件) △ SSDへの書き込みが増えやすい
16GB MacBook Air M5の標準 ○ 余裕あり ○ 一般的な使い方なら収まる ○ 条件を満たす ○ 標準的な選択
24GB・32GB 写真・動画編集や開発向け △ 持て余しやすい ○ 余裕あり ○ 条件を満たす △ 価格が上がる
  • ※Copilot+ PCはメモリ16GB以上・SSD256GB以上・40TOPS以上のNPUが条件(Microsoft公式)
  • ※8GBの評価はMacBook Neoのレビューと PC Watchの8GB運用テストの傾向です

ポチガジェ

24GB以上は、写真の現像や動画編集、仮想環境を使う人が対象です。ネットと文書が中心の人にとっては、差額に見合う体感差が出にくい容量です。

8GBを選んではいけない3つの条件

次の3つのどれかに当てはまるなら、8GBは候補から外します。

メモリを後から増やせない機種

薄型のノートPCは、メモリが基板に直付けされていて後から増やせない機種が多くあります。MacBook Neoも8GBの構成しかなく、購入後に増やす方法はありません。

Windowsノートは、仕様表で「オンボード」「増設不可」「空きスロットなし」と書かれていれば同じ扱いです。「足りなければ後で足す」は、この種類の機種では通用しません。

Copilot+ PCのAI機能を使いたい

MicrosoftのWindows 11仕様ページでは、Copilot+ PCの条件を次のように定めています。

  • メモリ16GB(DDR5またはLPDDR5)
  • ストレージ256GB(SSDまたはUFS)
  • 40TOPS以上の処理性能を持つNPU(AI処理専用の回路)

同じページに挙がっている対応プロセッサーは次の3系統です。

  • AMD Ryzen AI 300/400シリーズ
  • Intel Core Ultra 200V/300Vシリーズ
  • Snapdragon Xシリーズ

8GBのモデルは、どれだけ新しくてもCopilot+ PCには入りません。

たとえばAcer Swift Air 14は、GIGAZINEの報道によるとNPU単体の性能が最大17TOPSです。メモリ容量とは別に、NPUの条件でもCopilot+ PCの対象外になります。安さで選ぶ前に、使いたい機能が載っているかを確かめてください。

4〜5年以上使うつもり

OSやアプリは年々メモリを多く使う方向に更新されます。PC Watchの実測のとおり、8GBでは足りない分をSSDへの書き込みで補います。長く使うほど、SSDの負担も積み上がります。買い替えの間隔が長い人ほど、16GBとの差額は1年あたりで割ると小さくなります。

今のPCで必要な量を測る手順

一番確実なのは、今使っているPCで「いつもの作業」をしたときの使用量を見ることです。普段どおりのタブとアプリを開いた状態で確かめます。

Windowsの場合

  1. Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く
  2. 「パフォーマンス」タブの「メモリ」を選ぶ
  3. 「使用中」の数字と、全体に対する割合を見る

いつもの作業で使用中が8GB前後かそれ以上になる人は、次のPCで8GBを選ぶと今より窮屈になります。今のPCが8GBで、使用率が常に9割近くに張り付いている場合も同じ判断です。

Macの場合

  1. 「アクティビティモニタ」を開く(アプリケーション内のユーティリティにあります)
  2. 「メモリ」タブを選ぶ
  3. 下部の「メモリプレッシャー」のグラフの色を見る

Appleのサポートページによると、グラフの色は次の意味です。

  • 緑:RAMを効率的に使えている
  • 黄:RAMが今後足りなくなる可能性がある
  • 赤:より多くのRAMが必要

いつもの作業で黄や赤になるなら、次のMacは16GB以上が目安です。同じ画面の「スワップ使用領域」が数GB単位で増えている場合も、SSDで不足分を補っている合図になります。

2026年9月時点の現行モデルと容量

2026年9月30日時点で確認できた主な現行モデルは次のとおりです。

  • MacBook Neo:2026年3月11日発売。A18 Proチップ、メモリは8GBのみ。256GBで99,800円から(税込・Apple発表時)。外部ディスプレイは1台まで
  • MacBook Air(M5):2026年3月11日発売。メモリ16GBが標準で、24GBと32GBも選べます。13インチは184,800円から(税込・Apple発表時)。標準のSSDは512GBです
  • Copilot+ PCの新世代:Snapdragon X2 Elite/X2 Plus、Intel Core Ultra シリーズ3などを載せた機種が2026年前半から各社で出ています。いずれも16GB以上が前提です

AppleのM6チップは2026年8月に発表されました。ただし9月22日に発売されたのはMac miniとMac Studioで、ノート型は出ていません。M6のMacBook Proは報道ベースの予想にとどまるため、この記事では扱いません。

MacBookで選ぶなら

MacBook Neoは「ネットと文書と動画視聴が中心で、予算を10万円前後に抑えたい人」に合います。Web会議と資料作りを並行する仕事用なら、16GBが標準のMacBook Air(M5)が無難な選択です。Airの13インチは、M4世代の256GBから標準SSDが512GBに増えました。

仕事でも使う人向けの16GB構成はこちらです。

楽天市場の検索結果には中古品も並ぶため、「新品」の表記を確かめてから選んでください。

Windowsで選ぶなら

WindowsノートはCopilot+ PCの表記を目印にすると、16GB以上の機種に絞り込めます。Acerの国内モデルでは、Swift 16 AI(SF16-71T-H73Z/E)が2026年4月24日に発売されました。Copilot+ PC準拠で、メモリ32GB・SSD 1TBを積んでいます。16インチで約1.5kg、キーボードは英語配列です。

Acer Swift 16 AIのメーカー発表では、NPUの性能は最大50TOPSです。Copilot+ PCの条件である40TOPSを上回ります。

よくある疑問

Macの8GBはWindowsより余裕がある?

MacはCPUとGPUが同じメモリを共有する「ユニファイドメモリ」を使います。メモリの圧縮と入れ替えで、8GBでもなめらかに動かす仕組みです。MacBook Neoが8GBでも軽快な理由として、解説記事でもこの点が挙がっています。

ただし、容量そのものが増えるわけではありません。重い作業ではSSDへの書き込みで補う点はWindowsと同じです。

16GBと8GBの価格差はどのくらい?

価格.comマガジンの2026年4月の記事では、同じクラスの機種で「1〜2万円程度の差」とされていました。この記事の後も値上がりは続いたため、今の差額は機種ごとに確かめる必要があります。候補の機種ごとに、8GB版と16GB版の価格を並べて確かめてください。

今のPCのメモリを増やして延命できない?

メモリスロットのある機種なら増設できます。Macは「システム情報」を開き、ハードウェアの「メモリ」を見ます。Appleのサポートページによると、「メモリスロット」の欄が出ない機種は増設できません。

Windowsはメーカーの仕様表で「空きスロット」や「最大メモリ」の項目を確かめます。自作PC向けのメモリも値上がりしているため、増設費用と買い替え費用を比べてから決めると損をしにくくなります。

Windows 10のPCを使い続けるか迷っている人は、Windows 10の買い替え、2027年まで待っていい人で判断の順番をまとめています。

まとめ

8GBか16GBかは、次の順で決めると迷いません。

  1. 今のPCでいつもの作業をして、メモリの使用量を測る
  2. Web会議と資料作成を並行するなら16GB
  3. Copilot+ PCのAI機能を使うなら16GBが条件
  4. 後から増やせない機種で4〜5年使うなら16GB
  5. どれにも当てはまらず、ネットと文書と動画が中心なら8GBでも動く

2026年は、新型でも8GBのモデルが並んでいます。店頭やECサイトで価格だけを見て選ぶと、容量を確かめないまま8GBを買うことになりかねません。カートに入れる前に、仕様表のメモリ欄だけは必ず見てください。

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参考にした情報

※本記事は情報提供を目的としたものです。価格・仕様は変動する場合があるため、購入・契約前に必ず公式・販売ページの最新情報をご確認ください。