プリンターが毎回オフラインになる|Wi-Fi接続の疑問Q&A
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印刷しようとすると「オフライン」。プリンターの電源を入れ直すと直るのに、次の日にはまた同じ表示に戻る。この繰り返しは、プリンター本体の故障よりパソコンがプリンターを見失う設定で起きていることが大半です。
確認する順番は次の4つです。
- Windowsの「オフラインで使用」のチェック
- 印刷ポートがWSDになっていないか
- プリンターのIPアドレスが毎回変わっていないか
- メッシュWi-Fiなどで接続先が分かれていないか
エプソンは公式FAQで「たびたびオフラインになる場合はWSDポートを確認」と案内しています。
この記事では、よく出る疑問を順番に答える形でまとめました。手順の名称はWindows 11のものです(最終確認日:2026-10-02)。
そもそもオフラインは故障のサイン?
オフライン表示は「パソコンがプリンターと通信できない」と判断した状態で、プリンター自体は正常なことが多いです。 同じプリンターにスマホから印刷できるなら、プリンター本体とWi-Fiはつながっています。その場合、問題はパソコン側の登録情報にあります。
逆に、スマホからもパソコンからも印刷できないなら、プリンターがWi-Fiから外れています。この場合はプリンターの操作パネルで無線LANの接続状態を見るか、ネットワーク接続診断を印刷します。エプソンもFAQで、ネットワーク接続なら接続診断を実行してレポートの対応方法を確認するよう案内しています。
まず次の2点で、どちら側の問題かを分けておくと遠回りしません。
- スマホのメーカー公式アプリから印刷できる → パソコン側の設定を疑う
- スマホからも印刷できない → プリンターとルーターの接続を疑う
再起動で直るのに翌日また戻るのはなぜ?
電源を入れ直すたびに、プリンターに割り振られる住所(IPアドレス)が変わることがあるためです。 家庭のルーターは、つながった機器に住所を自動で配ります。この仕組みをDHCPと呼びます。プリンターが長く電源オフになると、次の起動で前と違う住所をもらうことがあります。
パソコンが古い住所を覚えたままだと、新しい住所のプリンターにたどり着けません。エプソンは液晶画面のない機種向けにも、固定IPアドレスの設定手順をFAQで公開しています。住所が変わらないようにするための対策です。
再起動で一時的に直るのは、パソコン側が探し直して新しい住所を見つけるためです。根本的に止めるには、後で説明する「ポートの変更」か「IPアドレスの固定」が必要になります。
最初に見る設定はどこ?
Windowsの印刷キューにある「プリンターをオフラインで使用する」のチェックです。 ここにチェックが入ったままだと、プリンターがつながっていてもオフライン扱いになります。dynabookのサポートページでは、Windows 11での確認手順を次のように案内しています。
- 設定から「Bluetoothとデバイス」を開く
- 「プリンターとスキャナー」で対象のプリンターを選ぶ
- 「プリンターキューを開く」を選ぶ
- 上のメニューの「プリンター」を開き、「プリンターをオフラインで使用する」のチェックを外す
同じ画面に、失敗した印刷データが残っていることもあります。エプソンのFAQは、印刷待ちのデータを全部取り消してから改善するか確かめる手順を案内しています。取り消せないときは、プリンターの電源を切ってからパソコンを再起動します。
このチェックを外して直り、数日後にまたオフラインになるなら、原因は次のポートかIPアドレスです。
WSDポートとは何?変えても大丈夫?
たびたびオフラインになるなら、WSDポートから標準のTCP/IPポートへの変更がメーカー公式の対処です。 WSDポートは、Windowsが機器を自動で見つけて管理する接続方式です。エプソンのFAQには、WSDポートを「標準のTCP/IPポート」か「EpsonNet Print Port」に変えると、オフラインになりにくくなると書かれています。
今のポートの確かめ方
プリンターのプロパティを開き、「ポート」タブを見ます。チェックが付いているポート名に「WSD」と入っていれば、WSDポートで接続しています。
標準のTCP/IPポートに変えるときの注意
標準のTCP/IPポートは、プリンターのIPアドレスを直接指定してつなぐ方式です。住所を直接書き込むので、プリンターのIPアドレスが変わると今度はこちらがつながらなくなります。 ポートを変えるときは、次の章のIPアドレス固定とセットで行います。
エプソンのFAQには、標準のTCP/IPポートにした後もオフラインが解除できない場合の追加手順もあります。「ポートの構成」を開いて「SNMPステータスを有効にする」のチェックを外す方法です。エプソンはこの操作を、標準のTCP/IPポートを使う場合だけに限っています。EpsonNet Print Portなどほかのポートでは行いません。
キヤノンやブラザーの機種でも、プロパティの「ポート」タブの見方は同じです。ポートの選び方はメーカーごとの案内が異なるため、自分の機種のサポートページで確かめてから変更してください。
IPアドレスの固定はどこで設定する?
方法は「ルーター側で同じ住所を配り続けてもらう」と「プリンター側で住所を決め打ちする」の2つです。 初めて触るならルーター側をすすめます。ルーターが住所の重なりを管理してくれるため、ほかの機器とぶつかる心配が小さいからです。
ルーター側で固定する方法
バッファローのFAQでは、ルーターの設定画面で「DHCPリース」を開き、プリンターの行にある「手動割当に変更」を押す手順を案内しています。メニューの場所は設定画面の作りで変わります。「詳細設定」→「LAN」→「DHCPリース」か、「Internet/LAN」→「DHCPリース」のどちらかです。NECやTP-Linkなどのルーターにも同様の機能があり、名称はメーカーごとに違います。
プリンター側で固定する方法
エプソンは、液晶画面のない機種でも固定IPアドレスを設定する手順をFAQで公開しています。プリンター側で決め打ちする場合は、ルーターが自動で配る範囲と重ならない番号を選ぶ必要があります。範囲が分からないままの設定は、別の機器と住所がぶつかる原因になります。
どちらの方法でも、固定した後はパソコンのポート設定に書かれたIPアドレスが固定した番号と一致しているかを確認します。
メッシュWi-Fiで増えたのはなぜ?
プリンターとパソコンが、別のSSIDや別の周波数につながっている可能性があります。 キヤノンの公式マニュアルは、つながっているのに印刷できない場合の注意点として次の項目を挙げています。
- スマホ・パソコンとプリンターを同じSSIDにそろえる
- プリンターが2.4GHz帯でつながっている場合は、スマホやパソコンも2.4GHz帯にする
- 5GHz非対応の機種では、ルーターの2.4GHz帯を有効にしておく
- 2.4GHzと5GHzでSSIDを分けると改善する場合がある
- プライバシーセパレーターやネットワーク分離の機能を無効にする
- バンドステアリング機能をオフにすると改善する場合がある
バンドステアリングは、ルーターが機器ごとに2.4GHzと5GHzを自動で振り分ける機能です。メッシュWi-Fiの多くは、1つのSSIDで両方の周波数を出します。パソコンが5GHzに移ったときにプリンターが見えなくなる、という組み合わせが起こりえます。
ゲスト用のSSIDにも注意が必要です。ゲスト用のネットワークは、つながった機器同士の通信を止める設定が多く使われます。パソコンかプリンターのどちらかがゲスト用につながっていると、オフラインのまま直りません。
メッシュと中継機の違いはWi-Fi中継機とメッシュ、どっちを選ぶ?家の形で決まるで整理しています。
スマホは印刷できてパソコンだけダメなのは?
プリンターはWi-Fiにつながっているので、パソコンの登録情報かパソコンの接続先が原因です。 ここまでの内容を、パソコン側だけに絞ると確認は4つになります。
- 「プリンターをオフラインで使用する」にチェックが入っていないか
- 印刷ポートがWSDのままになっていないか
- 標準のTCP/IPポートの場合、書かれたIPアドレスが今のプリンターの番号と同じか
- パソコンだけゲスト用SSIDや別の周波数につながっていないか
3の「今のプリンターの番号」は、プリンターの操作パネルかネットワーク接続診断のレポートで確認できます。ポートの番号と違っていれば、住所が変わったことが原因と確定します。
プリンターを買い替えれば直る?
ポートやIPアドレスが原因なら、新しいプリンターでも同じことが起きます。 買い替えの前に、ここまでの設定を一通り試すほうが確実です。
買い替えが意味を持つのは、ルーターとの距離や電波の混雑で、プリンター自体の接続が切れている場合です。キヤノンのマニュアルは「5GHz非対応の機種」を前提にした注意書きを載せています。2.4GHz帯だけに対応するプリンターがあるということです。混み合う2.4GHz帯を避けたいなら、仕様表の無線LANの欄で5GHz帯への対応を確かめてから選びます。
どうしても安定しない時の最終手段は?
パソコン1台からしか印刷しないなら、USBケーブルでつなぐ方法がいちばん確実です。 Wi-FiもIPアドレスも使わないため、ここまでの原因がまとめてなくなります。
USB接続には、プリンター側の差し込み口が必要です。家庭用インクジェットの多くは、四角い「USB Type-B」の差し込み口を備えています。パソコン側がUSB-Cしかない場合は、変換アダプターかUSB-C to Bのケーブルが別に必要です。
デメリットもあります。プリンターをパソコンの近くに置く必要があり、スマホからの印刷は引き続きWi-Fiで行います。ケーブル接続の場合も、メーカー公式サイトからUSB接続用のドライバーを入れ直すと設定がそろいます。
ノートパソコンを机の定位置で使う人や、印刷はほぼパソコンからという人に向く方法です。プリンター用の一般的なケーブルは、パソコン側がUSB-A、プリンター側がUSB-Bの「A-B」タイプです。
まとめ
Wi-Fiプリンターが毎回オフラインになるときは、次の順で確かめます。
- 「プリンターをオフラインで使用する」のチェックを外す
- 印刷ポートがWSDなら、標準のTCP/IPポートなどに変える
- ルーターの「手動割当」などでプリンターのIPアドレスを固定する
- メッシュWi-Fiなら、SSIDと周波数をそろえ、バンドステアリングを見直す
- それでもだめなら、USBケーブルでの有線接続に切り替える
再起動で直る症状は、住所の変化が原因のことが多く、2と3をセットで行うと再発しにくくなります。 夏場にWi-Fi自体が不安定になる場合は、ルーターの熱も疑ってください。
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参考にした情報
- エプソン よくある質問「オフライン」や「一時停止」を解除する方法
- エプソン よくある質問 液晶画面のないプリンターを固定IPアドレスで設定する方法
- キヤノン インクジェットマニュアル ネットワーク接続の注意事項
- バッファロー DHCPサーバー機能で特定の端末に常に同じIPアドレスを割り当てる方法
- dynabook「オフライン」または「一時停止」と表示されて印刷できない(Windows 11)
- エレコム USB2.0ケーブル U2C-BN15BK
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