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SwitchBot リレースイッチ1は「工事不要」ではない|電気工事士が必要な理由と依頼前の確認事項


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最初にお断りします。この記事は実機レビューではありません。 SwitchBot リレースイッチ1は2026年7月1日に日本で正式発売された製品で、筆者は購入していません。ここに書いているのは、SwitchBot公式の注記、複数のレビュー記事を確認して分かった仕様と、設置に関わる法律上の注意点です。

そして、この記事を書く前に一度、方向を修正しています。「工事不要で照明を後付けスマート化」という切り口で紹介しようとしていたのですが、調べたところ事実と逆でした。 この製品は工事が必要で、しかも無資格でやってはいけない製品です。誤解したまま紹介すると、読者に無資格での電気配線作業を勧めることになりかねないため、正しい前提で書き直しました。

結論:これは「工事不要ガジェット」ではなく「業者に頼む前提のガジェット」

検討する価値がある人

  • すでに電気工事士に依頼する予定がある、または依頼できるあてがある人。既存の照明や家電をスマート化するために配線工事をどうせ頼むなら、その機会にこの製品を組み込んでもらう、という使い方です。
  • 物理スイッチの見た目・操作感を変えたくない人。壁のスイッチはそのまま残しつつ、裏側でスマートフォン操作・音声操作・スケジュール設定を足せる製品です。
  • スイッチボックスに中性線(N線)が来ていることを、施工者にすでに確認できている人

向いていない人

  • 「工事不要」を期待している人。この製品そのものが「工事」です。SwitchBot Bot(物理スイッチを指で押すタイプ、両面テープで設置可能)のような無資格でも使える製品とは別物です。
  • 自分で配線をいじって設置しようとしている人。次で説明しますが、これは法律違反になります。
  • 海外通販サイトやフリマアプリで安く手に入れようとしている人。理由は後述します。

なぜ電気工事士が必要なのか

SwitchBot公式は、この製品について次のように注記しています。

「本製品の設置には、『電気工事士』の資格が必要です。必ず専門の業者、または有資格者に施工をご依頼ください。」

理由は単純です。リレースイッチは、ブレーカーなどの制御盤とコンセント・電気スイッチの間に割り込ませて、電流のON/OFFを制御する装置です。家庭の100V配線に直接つなぐ作業は、電気工事士法上の「電気工事」に当たります。資格を持たない人がこの配線作業を行うと、電気工事士法違反になります。両面テープで貼るだけ、ボタンを差し込むだけといった製品とは、法律上の扱いがまったく異なります。

必要な資格は、一般家庭の低圧配線であれば第二種電気工事士が該当します。DIYが得意な方でも、ここだけは「自分でできそう」で済ませられない領域です。

日本版と海外版、型番が同じで仕様が違う

もう一つ、購入時に注意してほしい点があります。リレースイッチ1は、日本版と海外版で型番(W5502300)が同じにもかかわらず、対応する電流や認証が異なります。

海外版日本版(2026年7月1日発売)
対応電流AC:16A/DC:10AAC:6A/DC:6A
PSE認証(電気用品安全法)なし取得済み
技適(技術基準適合証明)なし取得済み
識別微小間隔接点スイッチを示す「μ」マークあり

型番だけを見て安い海外版を個人輸入すると、日本の電気用品安全法・電波法に適合しない製品を国内の家庭配線に設置することになります。電気工事士に依頼する場合も、施工者が「これは国内向けの認証品ですか」と確認してくることがあります。購入は、SwitchBot公式ストア・楽天のSwitchBot公式店など、日本版であることが明記されている販売元に限定するのが安全です。

依頼する前に確認しておくこと

電気工事士に依頼するにしても、行き当たりばったりで頼むと二度手間になります。事前に確認しておきたいのは次の点です。

  • スイッチボックスまで中性線(N線)が来ているか。中性線がない配線方式のスイッチボックスでは、そのままでは設置できません。ブレーカーを自分で触って確認するのは危険なので、これも含めて施工者に確認してもらうのが確実です。
  • 3路・4路スイッチ(複数箇所から1つの照明をON/OFFする配線)かどうか。配線が複雑な場合、対応可否や追加の確認が必要になることがあります。
  • 対応する負荷の種類(LED照明・換気扇など)。日本版はAC6A・DC6Aという上限があるため、消費電力が大きい機器では容量オーバーになる可能性があります。

これらは製品を注文する前に、依頼予定の電気工事業者に一度相談しておくと、現地で「設置できませんでした」という事態を避けられます。

業者に頼むといくらかかるか

一般的なスイッチ交換・配線工事の相場は、1箇所あたりおおむね数千円〜1.5万円程度です(複数の電気工事業者比較サイトの相場情報。リレースイッチ1固有の施工費ではありません)。本体価格5,480円に、この施工費用が上乗せされると考えておく必要があります。「工事不要で数千円」という期待値で検討していると、実際の総額とのギャップに驚くことになります。

それでも検討する価値がある場面

工事費用がかかるとはいえ、この製品には他にはない利点もあります。スマート電球やスマートプラグへの丸ごと交換とは違い、既存の照明器具・スイッチの見た目をそのまま残せる点です。賃貸で照明器具の交換ができない、来客用の部屋なので見た目を変えたくない、といった場面では、リレースイッチという選択肢が合理的になります。

すでに電気工事を別件で依頼する予定がある(他のコンセント増設やスイッチ交換など)なら、そのついでに施工してもらうことで、出張費を1回分に抑えられる可能性もあります。

どこで買うか

日本版であることが明記されている、SwitchBot公式ストア・楽天のSwitchBot公式店での購入をおすすめします。

公式ストアで購入したい方はこちらです。

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まとめ

SwitchBot リレースイッチ1は、既存の照明・スイッチの見た目を変えずにスマート化できる、他にはない立ち位置の製品です。ただし「工事不要」ではなく、設置には電気工事士の資格が必須で、無資格での配線作業は電気工事士法違反になります。 型番が同じでも日本版と海外版で認証・対応電流が異なる点、中性線の要否は施工者に事前確認が要る点も、注文前に押さえておくべきポイントです。

「工事の手間もコストも込みで、それでも見た目を変えたくない」という人にとっては合理的な選択肢ですが、「安く手軽に後付けしたい」という期待で検討している場合は、両面テープで設置できるSwitchBot Bot(物理スイッチを指で押すタイプ)のような、資格不要な製品のほうが合っていると思います。

※本記事は情報提供を目的としたものです。筆者は実機を購入しておらず、内容はメーカー公式の注記および複数のレビュー記事の記載に基づいています。価格・仕様・認証状況は変動する場合があるため、購入・施工前に必ず公式情報と施工業者への確認をお願いします。

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