停電で家電が電気を奪い合う|スマホ・冷蔵庫・医療機器の充電優先順位
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停電が数時間で終わらず半日、一晩と続くと、家の中で「電気を欲しがるもの」が一斉に主張し始めます。スマホ、Wi-Fiルーター、冷蔵庫、ノートPC、扇風機や照明、家庭によっては在宅酸素濃縮器のような医療機器まで。
手元にあるポータブル電源やモバイルバッテリーの容量は有限です。この記事は「どれだけの容量が必要か」ではなく、限られた電気を、何から・どの順で割り振るかという判断軸をまとめたものです。容量そのものを計算したい方は震度6・停電48時間のマンションを想定した容量の目安、自宅Wi-Fiだけを生かしたい方は停電中も自宅Wi-Fiを使いたい場合の電源選びを先にどうぞ。
まず、電気を奪い合う顔ぶれを洗い出す
停電が起きたときに「電源が欲しい」と主張してくるものを、家族構成に合わせて一度書き出してみてください。
- スマートフォン(複数人いれば台数分)
- Wi-Fiルーター・ONU(自宅ネットが必要な場合のみ)
- 冷蔵庫
- ノートPC(仕事・情報収集)
- 扇風機・照明などの生活家電
- 在宅酸素濃縮器・吸引器などの医療機器(該当者がいる場合)
この時点で「全部は無理そうだ」と気づけたら、この記事の目的はほぼ達成です。
優先順位を3段階で考える
洗い出したものを、次の3段階に振り分けます。
第1段階:命・安全に関わるもの
在宅酸素濃縮器や人工呼吸器、吸引器などの医療機器が該当者にとって最優先です。ただし、これは自己判断で決めていい領域ではありません。福岡県のまとめでは、在宅人工呼吸器の使用者に対して「平時から複数台の外部バッテリーを準備」し、「停電時間が長時間となる場合に備え、緊急避難的に入院可能な病院について主治医と相談しておく」こと、緊急連絡表を作って関係者と共有しておくことが呼びかけられています(福岡県庁「在宅で人工呼吸器を御使用の方及びその御家族等の方へ(停電への備え)」、確認日2026-09-16)。
必要な電力量・バッテリーの持ち時間・停電時の具体的な手順は、機種や病状によって大きく異なります。必ず主治医や機器のレンタル業者・メーカーに個別に確認し、素人判断で「このくらいで足りるだろう」と見積もらないでください。 医療機器は可能な限り他の家電と電源を共有せず、専用のバッテリー・電源を用意しておくのが安全です。
第2段階:情報を得る手段
次に優先したいのは、状況を知り、連絡を取るための手段です。スマホは携帯電話網の基地局が生きていれば使えることが多く、必要なのは充電そのもの。自宅Wi-Fiが必要かどうかは前述の別記事で切り分けてください。ラジオも情報収集の予備手段として有効です。
第3段階:生活の質を保つもの
冷蔵庫、ノートPC、扇風機などはここに入ります。内閣府の「家庭における地震時等の停電対策について」でも、電力供給が要る家庭用医療機器には予備バッテリーや代替手段を備える一方、冷蔵庫や電子レンジが使えない状況を想定した調理手段の備えが呼びかけられています(内閣府防災情報のページ、確認日2026-09-16)。つまり冷蔵庫は「常時給電し続けるもの」ではなく「開閉を減らして時間を稼ぐもの」という位置づけで考えるのが現実的です。パナソニック公式のFAQでは、庫内が十分に冷えた状態からドアを開けなければ約2〜3時間は冷えを保てるとされています(設置場所・季節・食品量で変動、確認日2026-09-16)。
実際の割り振り例
容量に限りがあるポータブル電源1台を想定した場合の考え方です。
- 医療機器の該当者がいれば、そちらを専用のバッテリーで別枠として確保する(他の家電と共有しない)
- 残った容量で、まずスマホの充電を確保する
- 自宅Wi-Fiが本当に必要な場合だけ、ルーターとONUに回す
- 冷蔵庫は「開閉を我慢して温存する」対象と割り切り、ポータブル電源をつなぐのは食材の傷みが心配になってから
- ノートPCは、まとまった作業が必要な時間帯だけ電源を入れる
よくある失敗
- 手元にあるものを全部同時につないでしまい、肝心なときに電源を使い切っている。優先順位を決めずに「とりあえず全部」とやると、一番大事な用途のために残っている容量がなくなります
- 医療機器と他の家電を同じ電源から取ってしまう。他の家電の消費で電池切れのタイミングが読みにくくなるほか、想定より早く容量が尽きるおそれがあります
- 冷蔵庫を何度も開け閉めしてしまう。開閉のたびに庫内の冷気が逃げ、保冷できる時間が短くなります
- 家族の間で「誰が何をどの順で使うか」を決めていない。停電してから話し合うと、声の大きい人の用途が優先されがちです
選び方は容量と用途しだい
ポータブル電源を1台備えるなら、まず持ち運びやすいコンパクトなモデルから検討する人が多いです。
Jackery公式ストアで見る →家族が多く、医療機器や冷蔵庫まで視野に入れて容量を上げたい場合は、より大容量のモデルも選択肢になります。
どちらが「一番」というものではなく、家族構成・医療機器の有無・持ち運びの必要性によって選ぶべき容量は変わります。購入前に、自分の家に必要な容量は容量計算の記事で一度試算しておくと、過不足のない選び方がしやすくなります。
※本記事は情報提供を目的としたものです。特に医療機器に関わる内容は個人差が大きいため、必ず主治医・機器のレンタル業者・メーカーに個別にご確認ください。価格・仕様は変動する場合があるため、購入前に公式・販売ページの最新情報もご確認ください。
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